官能ストーリー

愛莉の同窓会


 愛莉が昔の仲間に呼ばれて、パーティに出るらしい事は、彼女の親友でもあり、私と愛莉の再婚のきっかけを作ってくれた由夏から聞いた。
 由夏は、私の行きつけであるスナックのママである。
「先生には内緒にって、愛莉ちゃんには頼まれているんだけど・・・」
「珍しいな。たまには羽目を外すのもいいんじゃあないか」
「でも、愛莉ちゃんが、モデルをしていた時の仲間同士のパーティらしいですわ。きっと、大変なパーティになると思いますけど、いいんですか?」
 新しい水割りを作って、私の前に置きながら、心配そうに聞いてくる。
 私の友人だった夫を七年前に失ってから、由夏は、ひとりでこの店をやっていた。
 再婚相手の愛莉を紹介してくれたのは彼女であり、しかも由夏自身も、いまでも私と関係を持っていた。
「それは、先生のお考えは、よく知っているつもりですけれど・・・」
 私は、セックスはスポーツのように楽しむものであるというのが持論である。
 二度目の結婚をする時も、出来ればそのような事が出来る女性を妻にしたいと考えて、愛莉を選んだ。
 愛莉は、最初の夫を不慮の事故で亡くし、友達である由夏の店でアルバイトをしていた。
 そうしながら、実はお金になるからと、密かにある種の雑誌のモデルもやっていた事は、由夏から内密に教えられ、それを知りながら、敢えて私は結婚した。
 そういう女性こそ、自分が考えている理想の妻に、最も近いと判断したのである。
 しかし、愛莉は柔順で、温和しく、とても怪しげな雑誌のモデルをしていたようには思えない清楚な女性であった。
 ただ、予想通り、セックスには積極的で、結婚してからは、私が求めれば、場所も時間も厭わず、悦んで体を開いた。
 ただ、いかに彼女のセックスに対する意識が放埒であっても、すぐに他の男に抱かれたり、乱交パーティに出たりする訳でもなかった。
 女性としての恥じらいもあり、新しい夫である私への愛という垣根もあったに違いない。
 私としては、一日も早く、彼女を自分が理想とする妻にしたかったが、強制する事は好まなかった。
 自らの欲望に抗し切れず、耐えた後に秘そかに他の相手と通じてくれる事が理想であった。
 だから、昔の仲間とパーティをするという話を聞いて、本心は快哉を叫びたい気分であったのである。
 由夏から、その話を聞いた夜、仕事を終えて入ったベッドの中で、散々に乱れたあと、愛莉は熱く濡れた体を押しつけてきた。
「あなた、同窓会があるんだけど、行ってもいいかしら?」
「同窓会?」
「ええ、高校時代の同窓会ですの」
「いいよ。行って楽しんでおいで。昔のボーイフレンドなんかもくるんだろう? 久しぶりに旧交を温めてくればいい」
「あなたったら・・・」
 愛莉は、激しく唇を押しつけてくると、舌を絡ませながら、下に手を伸ばして私を掴んだ。
「ねェ・・・。もう一度・・・」
 そう言って、体を移し変えると、両手にしたそれを口に含んだ。
 
 愛莉が、同窓会があるといった日は、もちろん由夏の言っていたパーティと同じで日であった。
 次の日に、妻が買い物に出かけて留守になった隙をみて、由夏に電話を入れた。
「そのパーティの会場を知らないかな?」
「伊豆の方の貸し別荘って聞いていますわ」
 私は、何とかして詳しい場所を聞いてくれるように由夏に頼んで電話を切った。
 二日後に、スナックを訪れた私に、由夏は聞き出しておいてくれた貸し別荘の住所を教えてくれた。
 私は早速その貸し別荘を管理している会社へ電話を入れると、シーズンオフという事もあって、簡単に望みの別荘を借りる事が出来た。
 その日になって、大胆に背中をカットし、体にぴったりとフィットした薄手の夏物のワンピースを着た愛莉が出かけて行った。
 その後を追って、私が借りた別荘に入ったのは、夜の八時を過ぎてからである。
 食事や飲み物は、全て車で持ち込んで、中で火を使う必要がないように準備した。
 閉め切ってあったので、ややカビ臭い感じはあったが、思ったより奇麗で、不快感はなかった。
 持ち込んだ荷物を簡単に整理すると、裏側に面した小さな窓の雨戸を少し開ける。
 この別荘は、一階が広いリビングルームと、ダイニングキッチン。二階にダブルのベッドを置いた主寝室とあと二つのシングルの寝室があるログハウスで、かなり広い。
 愛莉たちがいる別荘も、全く同じ間取りであるが、私のところからは、斜めに向いた恰好で建てられている。
 二階からはリビングが丸見えで、特に双方の主寝室はほとんど間近に接するような具合になっている。
 狭い敷地を有効に利用しようとした結果で、貸し別荘だからやむを得ないところであろう。
 向こうのリビングにはカーテンも引かれてなく、明るい室内が夜の闇の中に浮き出したように見える。
 シーズンオフの別荘地で、しかも地形の関係から、覗けるのは私がいる別荘しかない。
こちらは分厚いカーテンを引いたままなので、まさか滞在者がいるとは思っていないらしい。
 まだエアコンの必要もない季節なので、バルコニーに面した広いガラス戸も開け放されている。
 パーティが始まっているらしく、男四人と女二人のグループが、大きなテーブルを囲んでいる。
 女二人は愛莉と、もう一人の少し若い感じの女性で、男は、いずれも中年過ぎの者ばかりである。
 その四人の間に、それぞれ挟まれるようにして愛莉たちが腰を下ろしていて、彼女は胸を大胆に開けたドレスに着替えている。
 肩を抱いた男に、寄り掛かるようにしてグラスを口に運んでいる愛莉の少し酔いが回った時の陶然とした表情を見せている。
 予想はしていても、自分の妻のそういう姿を覗き見るのは、妙に興奮させるものがあった。
 閑静な貸し別荘地で、見かけほど距離がないので、普通の会話さえも十分に聞き取れる。
 パーティが佳境に入るには、まだ間があると思った私は、雨戸をそっと閉めて二階に上がった。
 シャワーを浴びてさっぱりとし、途中で買い込んできた弁当や飲み物で腹ごしらえをする。
 一服してから再び裏の窓を開けてみると、パーティは続けられていたが、乱れた様相をみせていた。
 愛莉は、その腰を抱かれて男とダンスをしていたが、うっとりとした表情で眼を閉じている。
 それほど濃厚なダンスでもないのに、自分の妻が他の男に抱かれて踊っているのを見るのは、妙な気分であった。
 やがて男が何かを囁くと、愛莉は恥ずかしそうに笑って見せたが、相手が顔を近づけてくると、眼を閉じてそのキスを受けた。
 ほとんど立ったままで、ゆっくりと体を揺らしているだけのダンスとなり、愛莉は両手を相手の首に回すように抱きついた。
 抱き寄せられるままに体をぴったりと相手に押しつけ、明らかに舌を絡ませあった長いキスが続く。
 もう一人の女は、ソファの上で、別の男と抱き合ってキスを交わしていたが、ドレスの胸を開いて、あらわにした乳房を別の男に愛撫させている。
 四人目の男は、それらを眺めながらグラスを舐めていた。
 愛莉たちのキスは、いつまでたっても終わりそうもなく、私は尿意を催して階下に降りた。
 用を済ませて、もう一本の缶ビールを空けてから、ゆっくりと飲んでいると、女の悲鳴のような声を耳にして、慌てて二階へ上がった。
 様相は一変していて、若い女が全裸で縛られてテーブルの上に寝かされていた。
 彼女の股間には、太いバイブレーターが差し込まれ、そのために白い体を震わせながら甘い悲鳴を上げている。
 それを眺めている愛莉はソファに腰を下ろしているが、ダンスの相手の男に肩を抱かれ、隣に座ったもう一人の男にブラウスの前を開かれ、乳房を揉まれている。
 乳首が尖っているのがはっきりと見え、時々たまらないように濡れた唇を開いて男にキスを求めている。
 スカートは大きく捲れ上がって、一方の男の手が潜り込んでいる。
 愛莉が、男の耳に何かを囁いている。
 二言、三言の会話があって、愛莉は前のテーブルの上に、全裸の女と並んで仰向けに寝た。
 自分でスカートを捲り上げると、男に向けて大きく足を開いて見せた。
 形のいい乳房を大きく喘がせながら、ショーツを着けていない股間を自ら開いた。
 隣の男が、両腿に手をかけ、顔を寄せると舌を伸ばし、たちまち愛莉の顔が快感にゆがんだ。
 そうされながら、ダンスの相手をした男に何かを言った。
 男は、ズボンを脱いで怒張した自分のものを、口の近くへ突き出すと、愛莉は手で掴んで引き寄せ、唇で包み込んだ。
 さも愛しそうに口での愛撫を続けている愛莉の体が、次第に律動を早めていった。
 愛莉は、男のものを唇から離し耐えられない声を上げた。
「アァッ・・・、もゥッ・・・お願いッ」
 股間から顔を離した男は、ズボンを脱ぎ捨てると、その反り返っているものを手で支えながら愛莉に押し込んだ。
「ハァーッ・・・、イイッ・・・」
 愛莉の甲高い声が、夜のしじまを破って、私の耳に飛び込んできた。
 他の男に翻弄される愛莉の狂態であった。
(この項おわり)
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